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インドの猫

日記というか、気が向いたと記

世界中の悲しみがいっぺんに

 先週はゼミが終わった後梅田へ行き、2年ぶりに高校の後輩に会って、留学先のおみやげのポンチョを貰った、涼しくなってきたら着よう。あとは下駄もほしい。私は急遽思い付きで亀屋清永の星づく夜というお菓子を買って渡した。後輩とはHUBに入ってお酒を飲み、話をした。元気そうでよかった。私はそこまでひどくはないものの、頭が痛くなった。解散後は梅田駅で歌っていたところ、後輩から高速バスに乗りそこなったという連絡が来たので再び集合しようかと思ったが、酔っぱらいは帰ってくださいとのことだったのでお言葉に甘えて通勤快速に乗り込んだ。

 

 ここ2か月ほど自転車のチェーンが外れっぱなしになっており行動範囲が狭まっていたので、帰り際の河原町で久しぶりにブックオフに寄った。グレイプバインのシングルがないかいつも見ているのだが、見つからなかったので、三条のブックオフにはしごし、ビートルズイエローサブマリンZABADAKのはちみつ白書を買った。イエローサブマリンにはいろんなバージョンがあるのか、すでに音源を持っている曲もいくつか入っていてよくわからなかった。ZABADAKに関してはもともと好きで遠い音楽と桜の2枚は大学1年生の頃から聞いていて、はちみつ白書はインターネットのまとめ記事で見かけて以来気になっていた。インターネットストアよりも安めの価格で購入できてちょっとラッキーだった。

 

  くまのプーさんをモチーフにしたというそのアルバムは、賑やかさのあるインストで始まり、2曲目のクリストファー・ロビンでは上野洋子氏とはまた少し趣の異なった高井萌氏の甘い、ややハスキーさもある声で「永い夏の日はいつまでも 終わりにはならないのさ」と歌われる。ところが中盤のかえりみちで「かくれんぼ かくれてたら いつのまにか ひとりきり」「帰りたいな 帰るよ 帰れない」という歌詞が出てきたかと思うと、最後の曲はなんと「世界中の悲しみがいっぺんに 私のところ たずねてきた」と諦念を突き付けられるような優しい声で囁かれるので驚いた。

 

 くまのプーさんに関してはそのキャラクター自体は知っているものの、子供向けの絵本であれば明るいものであろうし、当然それをモチーフにしたこのアルバムもそういったものだろうと思っていたのである。

 

 しかし、そもそも絵本というのは明るいものだっただろうか。私は幼少期、絵本で育ったと言っていい。実家に帰れば今でも大好きな絵本がたくさんある。特に好きなのはロアルド・ダールモーリス・センダック、児童文学にまで幅を広げればプロイスラーも大好きだ。好きな絵本に共通するのはいわゆるブラックユーモアというもの、もしくはどことない陰の香りではなかっただろうか。

 

 かえでがおか農場のなかまたちという絵本には噛みつき癖が祟って殺されてしまった犬が出てきて、子供の私に忘れがたいショックを植え付けた。あるいはずーっとずっとだいすきだよにおける飼い犬の死は私に生命というものについて考えさせるきっかけとなっているかもしれない。もちろんどろんこハリーのような明るい絵本も好きではあるが、なんども読み返すのは仄暗いページだったかもしれない。それは自分が捻くれた人間であるからだとかつては思っていたが、絵本はもともと捻くれた人間のものだったのではないか。ピーター・ラビットも近年その設定について言及されることがあるが、くまのプーさんももしかしたらそういうものなのかもしれない。後世に残りやすいのは結局、ジャンルがなんであれ、悲しみの感情ではないだろうか。

 

 最後に、世界中のかなしみがいっぺんに、の歌詞が素晴らしかったので、載せようと思う。板谷幸美という方の作詞らしいのだが、インターネットでは詳しい情報を得ることはできなかった。いつも深夜に文章を書いているので今回も読み返すとわけのわからないことになっていると思うがご容赦願いたい。

 

世界中の悲しみがいっぺんに

世界中の悲しみがいっぺんに
私のところ たずねてきた
私はおもてなしに
紅茶を入れたりケーキを出したり
おお忙しよ おお忙しよ

そしたら向こう三軒両隣りの友達が
エプロンかけて手伝いにきた
おお助かりよ おお助かりよ

私のお客たちは帰ったわ
みんな気分良くしてね
でもあの人達が家へ帰って
「あの子の家のおもてなしは最高だからもいちどみんなでおじゃましましょ」
なんてうわさされたら
たまんないわね たまんないわね

 

 

追記

今年のダービーは金子真人オーナーのマカヒキが勝ちました。個人馬主でダービー3勝は本当にすごい。マカヒキは持っていなかったけれどサークル内でのPOGで優勝した。Winstonのxsキャスター5をたまにふかす。

 

追記2

たぶん大学院入試を受ける